熱技術と言ってもその用途はさまざまです。 乾燥、加熱、調質、脱臭など目には見えない技術ですが、製品性能や生産性を決める上で重要な役割を担っています。 近年要望が高まる省エネや環境対策を踏まえた情報など、最新の熱処理技術や業界動向をメールマガジンとして発信していきます。
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エコムは工業炉の開発・設計・製造を行う「産業システム事業」と、既存の工業炉の点検・監視・改造工事を行う「保守サービス事業」の2つの事業で構成されています。 他社製品のメンテナンスも請け負うため、お客様の中には加熱装置のメンテナンス事業のみに注目されている方も少なくなくないと思いますが、弊社では2つの事業を併せ、川上の設計から川下の保守サービスまでの一連の工程すべてを自社で行えることが強みになっています。 今回は「産業システム事業」を支える機械設計(メカ設計)について注目し、3Dデータを活用した「ものづくり」の手法についてご紹介します。
エコムの強みのひとつは、顧客のニーズを捉えて最適なテスト機を導入していくことです。弊社テストセンターに、新たに「マイクロ波加熱試験炉」「遠赤外線アニール炉」の2つを導入しました。今号は、そんな新しい仲間を紹介します。
2023年4月より改正省エネ法が施行されます。今回の改正のキーワードはズバリ『非化石エネルギー』改正の要点について解説します。
エコムが運営するテクニカルセンターではテスト炉を常時設置し、お客様より持ち込まれたワークのヒートトライアル(熱処理加熱テスト)を行っております。2022年9月、新たな拠点として立ち上がったヒートスクエア(浜松市北区平口)へ事業を移し、「ヒートスクエア・テクニカルセンター」として再起動しました。今回は新たに生まれ変わった施設について、ご紹介します。
黒い物体のほうが赤外線を良く吸収する? 結論だけ言いましょう、ぶっちゃけて言えば相関関係はありません。 あくまでよく吸収しそうだなー?という印象です。 今回は遠赤外線について解説します。
ecoNextはエコムが自社開発する熱交換器搭載省エネバーナです。2022年現在、ENX-TFD、ENX-P、ENX-Nの3タイプのラインナップがあります。今回はそれぞれどう違うのか、どのような特徴があるのか解説します。
6/1(水)~6/3(金)に4年に一度の展示会サーモテックがコロナによる延期を経て5年ぶりに開催されました! エコムはノリタケカンパニーリミテド様と共同出展し、工業炉最適運用サービスMiterune、省エネバーナecoNext、ハイブリッド熱処理炉EC-HybridⅡをメインにそのほかにも遠赤外線EIRヒーターなどを展示いたしました。エコムの出展ブースに足を運んでくださった方も多く3日間で約300名の方々がご来場いただけました!ご来場いただいた方々には大変感謝申し上げます!
4年に1度開催するアジア最大規模の工業炉・関連機器の展示会である「サーモテック2022」が東京ビッグサイトにて開催され、今回もエコムが出展します!「環境・熱・未来 ~サスティナブル社会へ 熱技術の挑戦~」と題されたテーマで熱技術の新たな可能性を追求する展示会となります。エコムは熱の総合エンジニアリングとして、来場された皆様へ様々なご提案を準備してお待ちしています。
SDGsやカーボンニュートラルを実現するためには熱エネルギーを無駄なく利用することが必要不可欠であり、熱利用において熱交換器は重要な機器の1つです。今回は熱交換器の種類や性能について解説します。
前号では強制対流によって温度境界層を小さくすることで熱伝達率が大きくなることを学びました。熱伝達率をより正確に求めるには、流速以外にも多くの物性値、状態値が影響し複雑な計算が必要です。強制対流の熱伝達率の計算に必要な無次元数であるヌセルト数、レイノルズ数、プラントル数について説明します。
前回は熱伝達(対流伝熱)と熱伝達率とはなにかについて説明しました。今回は熱伝達率の大きさを決める要素とは何かについて説明します。
92号で熱伝導、98号で熱放射についてお話ししましたが、今回はもうひとつの熱の伝わり方『熱伝達(対流伝熱)』について説明します。熱の伝わり方には熱放射、熱伝達(対流)、熱伝導の3つがあります。このうち、流体を介して熱を伝えるのが熱伝達(対流伝熱)です。
放射伝熱とは赤外線がほかの物体に吸収され、再度熱に変換されることで温度が伝わる仕組みです。赤外線は可視光(0.4μm~0.78μm)よりも波長が長く、肉眼では見えない電磁波です。0.78μm~1000μm(1mm)までを赤外線と呼び、分野によって違いがありますが、遠赤外線協会では水の分子振動波長である3μmを起点として、0.78μm~3μmを近赤外線、3μm~1000μmを遠赤外線と呼んでいます。近赤外線と遠赤外線の間をさらに中赤外線と分ける場合もあります。熱を持つ物体は必ず赤外線を放射しており、温度が高くなるほど波長は短く(近赤外線に近く)、放射率の高い物体ほど多くの赤外線を放射します。
前回、ある温度における単位面積あたりから放射されるエネルギーを求めた場合、統計的に数式で求められることが分かりました。今回は、ステファンボルツマン定数から証明される、ピークの周波数と温度には正比例の関係があることを説明します。
熱の伝わり方の1つであり、放射、輻射とも呼ばれます。物体は温度や表面状態に応じて常に電磁波を放射しており、それが被加熱物に吸収されることで熱となります。主に流体の移動によって熱が伝わる熱伝達、物体内の熱の移動である熱伝導(vol92で紹介)とは違い、真空中やガラス越しなど媒体となる物質がなくても熱を伝えることができる特徴があります。身近な例では遠く離れた太陽の熱が地球に伝わるのも熱放射です。電磁波を吸収しやすい黒いものの方が温度が上がりやすいのは小学校でも学んだことと思います。
エコムでは加熱設備の開発設計ツールを 3D-CAD に全面移行していますが、その3次元データを軸に営業・設計・製造まで、組織を横断したデータを活用したものづくりを行っています。会社成長の原動力となっている DX 化への業務改革とインフラ整備について、日刊工業新聞から出版されている月刊誌『工場管理』に「若手主導で取り組むデジタル改革が会社の成長の原動力になる」という題目で掲載されました。働き方改革が注目される中、エコムがどのように 思考し、業務工程ごとにデジタル化の着眼点と改善をどのように進めたのか、熱技術ニュース特集号としてご紹介します。
エコムのメールマガジンで定期的に配信される熱技術ニュースでは、業界の最新技術を分かりやすく紹介しています。