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■■■■  エンジニア向けメールマガジン
■■     熱技術テクニカルレポート【2011年7月号 Vol.9】
■   発行:株式会社エコム http://www.ecom-jp.co.jp/
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株式会社エコムが提供する熱エンジニアリング技術情報サイト
    熱処理ワークテスト.com: http://netsushoriworktest.com/

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今回のメルマガは6月末にドイツで開催されたサーモプロセス2011
(国際工業炉・熱応用技術展)の最新レポートをお届けします。

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 ┃\_/┃ 7月号のコンテンツ
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1.【国際展示会サーモプロセス2011レポート】
                 ~熱処理装置について~
                 ~省エネバーナについて~
2.【熱技術ニュースを毎月発刊します】
3. ピックアップブログ
    ・サーモプロセスを視察して


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1.【国際展示会サーモプロセス2011レポート】

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ドイツのデュッセルドルフで開催されたTHERMO PROCESS2011
(国際工業炉・熱技術応用展)の最新情報をお伝えします。

日本でも4年に一度、サーモテックという工業炉展示会が開催されます。

「工業炉が省エネやCO2削減に貢献できることは何か?」というベクトルは
ヨーロッパでも同じでしたが、実際にフォーカスしている技術が異なるため
PRにはかなりの違いがありました。

我々炉メーカーから見たその違いとは・・・?


■■■□□■熱処理装置について(HEAT TREATMENT)

日本では炉内の雰囲気の制御にこだわる傾向があります。
一方、ヨーロッパではいかにワークへ高速にそして効率的に熱を伝えるかに
主眼が置かれています。

要するに

1)高速に昇温、冷却する技術
2)高次元での均熱性を維持する技術
3)熱流体解析を用いたシミュレーション

そのために各社熱風の吹き出し構造や、効率的な熱循環フローを示し
そして最後に解析データとの整合性を併せお客さまにPRをしています。

豊富な経験則とデータに基づくプレゼンテーションには説得力がありました。


■■■□□■省エネバーナについて(ENERGY SAVING BURNER)

ヨーロッパ市場を圧倒的に制しているのはドイツのバーナメーカー。

その多くが熱交換タイプ(レキュペレータ)なのですが、
CO2削減や省エネ効果のPRは少なく、NOx排出量低減などの
燃焼技術に主眼が置かれていました。

ということは・・・
今の日本は省エネ一色でも、ヨーロッパでは
まだそこまで機運が高まっていないということ?
日本の方が進んでいる?単にPR方法の違い?

しかしながら
ドイツのNO.1メーカーが高効率タイプ(チューブ構造)を試験的に
販売していたので
これから日本の様な省エネ率競争の時代がくるのではないでしょうか?

1)熱交換器(レキュペレータ)で排熱回収する
2)燃焼技術でNOxを抑える
3)シェル&チューブタイプの高効率熱交換器の採用

上記3点を高次元で達成できることが今後、省エネバーナに求められます。

もうひとつの違いは、その市場性です。

日本では国の後押しもあって大型のリジェネバーナが
一定の地位を確保していますが
ヨーロッパでは圧倒的にレキュペレータバーナが普及しています。

ヨーロッパ市場では年間1万本を越えるレキュペレータバーナが出荷されている事を
見ると、当社でも扱うレキュペレータバーナの認知度を日本でも上げていきたい!!


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2.毎月「熱技術ニュース」をリリースします

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5月よりエンジニアのための熱技術情報紙「熱技術ニュース」をリリースしております。

エコム創業の原点であるメンテナンスと、一昨年より開設した熱処理テストセンター
から出る様々な技術情報を「チラシ」という形でお届けする事にしました。

例えば6月号では
1)炉全体に断熱材を覆って、省エネを図った事例の紹介
2)電力不足に伴う、電気からガスへの燃料転換の紹介
3)最後に熱処理テストセンターで行なわれた今月のテスト事例

ご希望の方は担当の営業マンまでお声がけください。

バックナンバーはホームページよりご覧いただけます(8月より)。

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2.ピックアップブログ
      「サーモプロセスの視察を終えて」

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初めてドイツに行ってきました。
中世ヨーロッパを想像させる閑静な町並みはどこに行っても素敵な光景です。
宿泊は会場のデュッセルドルフから40km程はなれたケルンでしたが
駅前のケルン大聖堂は圧巻です。
浜松のアクトタワーがそのまま教会になったような大きさです!

実は次回のサーモプロセスに当社のレキュペレータバーナ「エコネクスト」を
出展したいと本気で考えています。
問題点も明確になり、期待が大きく膨らみました。

ヨーロッパ市場に一石を投じられるよう、「MADE IN JAPAN」としてがんばります。


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