加熱テスト事例
予熱装置から焼嵌め実施まで「温度ラグ」を考慮した予熱設定――専用治具で昇温条件と降温速度データを同時取得した実証事例
Background
産業用モーターメーカー様より、焼嵌め工程の予熱装置についてのご相談をいただきました。
今回の焼嵌め工程では、モーターケースを予熱装置で加熱し、チャックハンドで保持・搬送してステーターとモーターケースを焼嵌めることを想定していました。実際の工程では、モーターケースを装置から取り出してから実際に嵌め合いを行うまでの間に必ずタイムラグが発生します。金属製のチャックハンドに保持される際の熱伝導により、搬送中にモーターケースの温度が低下することが懸念されていたため、昇温条件の検証と降温速度の検証を実施しました。
試験対象:モーターケース

Results
昇温・降温の両検証とも、目標とするデータをすべて取得できました。温度推移グラフは、炉内での昇温と、炉外取り出し後の温度低下という2つのフェーズを明確にすることができました。なお、想定治具を当社で製作し、実機に近い検証を行うこともできました。
焼嵌め用に予熱装置を導入する場合、昇温後に実際に焼嵌めを行うまで温度ラグがあることを考慮して予熱温度を決定する必要があります。
Our Strengths
今回の試験では昇温・取り出し・チャック操作・降温という一連の流れを、ひとつの試験として構成しました。単に「目標温度まで加熱できるか」を確認するだけでなく、実際の焼嵌め工程で何が起きるかを丸ごとデータ化しています。
エコムのヒートトライアルは「データを渡して終わり」ではありません。専用治具の製作から試験設計・実施・解析まで一貫して対応し、「この炉仕様ならこう設定すれば安全です」という具体的な提案までお届けします。
焼嵌め工程の予熱条件でお困りの方へ
「どれくらい加熱すれば足りるか」「搬送中の温度低下はどのくらいか」——
加熱テストの内容・費用・スケジュールについて、まずはお気軽にご相談ください。