熱技術ニュース 解答 2020年7月号

エネルギー管理士試験の問題にチャレンジ

例題:

燃焼が発生する組合せは、次のうちどれか。

  • 【ア】 一酸化炭素 + 窒素 + 点火源
  • 【イ】 水素 + 酸素 + 窒素
  • 【ウ】 硫黄 + 酸素 + 点火源
  • 【エ】 メタン + 空気 + 二酸化炭素
  • 【オ】 プロパン + 二酸化炭素 + 点火源

 

正解

【ウ】 硫黄 + 酸素 + 点火源

 

解説

  燃焼の3要素として「可燃物」「酸素」「点火源」が必要です。
  その3つが全て揃っているのは(ウ)になります。

  硫黄を含んだ燃料を燃焼させると二酸化硫黄(SO2)が発生し、その一部はさらに酸化されて三酸化硫黄(SO3)になります。

    S + O2 → SO2
    2SO2 + O2 → 2SO3

  硫黄酸化物SOxとは一酸化硫黄(SO)・二酸化硫黄(SO2)・三酸化硫黄(SO3)など硫黄酸化物の総称です。
  大気汚染の主原因と考えられているものの大部分は二酸化硫黄で,刺激性が強く1~10ppm程度でにおいを感じ,
   呼吸機能に影響を及ぼすほか,眼の粘膜に刺激を与え流涙をきたします。
  硫黄酸化物の抑制対策としては
    ・良質燃料(LNG)の使用
    ・排煙脱硫装置の設置
    ・集合煙突
  などが挙げられます。