例題:エネルギー管理士の任務
次の文章の2つの【 】の中に入れるべき数値を解答群からそれぞれ選び、その記号を答えよ。
ある製造工場において、前年度に使用した燃料の量を換算した発熱量が59万GJ,その燃料の一部20.3万GJを使用してコージェネレーション設備を運転し、発電した電気の量を換算した熱量が10.3万GJ,発生した熱のうち回収できた熱はすべて上記として取り出し、全量を隣接する別会社に供給した。この上記の熱量は7.3万GJであった。またそれらとは別に電力会社から供給された電気の量を換算した熱量が17万GJであった。この工場の当該年度における原油換算エネルギー使用量は【 1 】klとなり、選任すべきエネルギー管理者の数は【 2 】人である。
- ア:1
- イ:2
- ウ:3
- エ:4
- オ:15222
- カ:17028
- キ:19608
- ク:20569
- ケ:196080
- コ:205690
ヒント
- ・換算係数は0.0258(kl/GJ)とする
- ・ただし、コークス製造業、電気・ガス・熱供給業ではない。
解答
(1)キ (2)ア
この工場の当該年度における原油換算エネルギー使用量は次のように求められます。
使用した燃料量+電力会社から供給を受けた電気量 = 59+17 = 76(万GJ)
ここで換算係数0.0258(kl/GJ)を用いると
原油換算エネルギー使用量=760,000 × 0.0258 = 19,608(kl)となり
エネルギー管理者の選任基準(令第3条)より選任すべきエネルギー管理者の数は1人となります。

エネルギー管理者・エネルギー管理員の選任
- ●「第1種エネルギー管理指定工場等」(年間のエネルギー使用量(原油換算値)が3,000kl以上)及び「第2種エネルギー管理指定工場等」(1,500kl以上3,000kl未満)では、以下に示す人数のエネルギー管理者・管理員の選任が必要。
- ●エネルギー管理者・管理員は、現場の省エネルギー推進の中核となる業務(実務)を担う。
【選任時期】指定後6ヶ月以内(選任のあった日後最初の7月末日までに選任届を本社所在地を管轄する経済産業局に提出)
