ヘイ、タクシー！

　製造のtomiです。初めての方は、初めまして。そうでない方は、今後ともどうぞよろしく。
じゃあ、お酒の話をしますね。
　先日、沼津に出張した時です。宿泊場所の近くに、なんと、ベアードビールさんの発祥となったお店があるじゃありませんか。有名なメーカーですよね、近所のスーパーにも売ってるくらいだし。これは行かない訳にはいきません。
　仕事を終えた後、すぐさまタクシーに乗り込み、運転手さんに行き先を伝えたところポカンとした表情。
あれ？ご存知でない？店の住所を伝えたら分かっていただいたのですが、運転手さんから一言、
「あぁ、あの外人がよく出入りしてるとこ？なに、そこ行きたいの？」
なんとも不快感がにじみ出た物言い。国内外問わず、酔っ払いは往々にして迷惑をかけがちです。この方のお仕事だと一際そういった機会に遭遇する事も多いでしょう。ですけど、その反応はあんまりじゃあないでしょうか。だとすると、ビールを飲むためだけに、わざわざタクシーで店まで向かおうとしている僕なんかは、さぞや酔狂に見える事でしょう。
　少々残念に思いつつも、店に入れば一転、そんなカサついた気分もすぐに吹き飛びました。週末らしく賑やかな店内・港が臨める景色・美味しいビール、これだけ揃えば十分でしょう。特に、名前は忘れましたが、その日の限定のビールが、もう、ホントに、ひっくり返る位美味しいもんでした。

　
すっかり満足して、上機嫌で帰りのタクシーに乗り込んだところ、運転手さんから一言、
「どう、よかったでしょ？」
　痺れました。なんだか、友達に好きなバンドの良さを語る様な、無邪気さだとか、気安さだとかが感じられて、酔っぱらった高揚感も手伝い、えらくあったかい気持ちになりました。
聞いてみれば、どうやらその店の常連さんらしく、
「あそこの○○好きなんですよね～」「仕事終わりの一杯は、ホンッットに最高ですね。この為に生きてるって感じで。」
等、嬉しくなる言葉が。いやぁ、帰りの運転手さんがあなたで良かった。行きの人と順番逆だったら、間違いなくお店の印象変わってるもの。
機会があれば是非、今度は、海が見える昼間にでもお邪魔させてもらいます。きっと最高でしょう。いいお店ですよ。おすすめです。