7月19日(水)~21日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて第7回 国際工業炉・関連機器展、通称サーモテック2017が開催され、弊社エコムも出展させていただきました。多くのお客様や業界関係者の皆様にご来場いただき、誠に感謝致します。
今回で7回目となるサーモテック2017は日本工業炉協会が主催する4年に一度のイベントで業界最大規模の展示会。今年の来場者数は3日間の合計で10,938名。今年も会場となる東京ビッグサイトに業界関係者が集まり、大盛況のイベントとなりました。
今回のテーマは「環境・熱・未来ようこそ、熱技術の明日へ」。東京ビッグサイト第4ホールの会場内では各社趣向をこらしたブースが立ち並び、猛暑に負けない熱気を帯たものとなりました。
エコムではブース全体をひとつの“炉”に見立てたイメージでの展示を行いました。簡易的なプロジェクションマッピングで弊社商品「エコネクスト」の新技術、高温空気燃焼の表現にチャレンジ。特にプロジェクションマッピングという手法は会場内でも弊社エコムだけ。珍しい演出に見入っていただける方もいらっしゃしました。
エコムでは下記のような現在開発中の新技術を搭載した製品の出展を行いました。
レキュペレータ式 新型省エネルギーバーナ(商品名ECONEXT/エコネクスト)
バーナに搭載した熱交換器を高効率化。予熱空気温度が上がることで、NOx排出量が上昇する問題点を「高温空気燃焼(フレームレス燃焼)」で解決しました。まさに次世代の省エネバーナです。
排熱回収された高温空気をガスバーナの燃焼用空気として再利用することは、省エネの観点で大きな効果のある手法です。ただしその場合、排熱回収された空気の温度が高ければ高いほど、NOx、CO、未燃炭化水素などの有害物質が多く排出されます。このトレードオフを解消させる、つまり高効率燃焼とNOx、CO、未燃炭化水素の排出低減を同時に可能にする技術が高温空気燃焼です。火炎が見えないため、「フレームレス燃焼」とも呼ばれています。
Concept
- 高温空気燃焼(フレームレス燃焼)により、超低NOx化を実現
- シェル&チューブ式熱交換器による高効率な排熱回収
- 燃焼量120kWタイプと60kwタイプをラインナップ
リジェネレイティブ式新型省エネルギーバーナ
豊通テクノ様との共通開発品。新型回転機構を搭載したシングルリジェネバーナです。セラミックハニカムを使用した超高効率な熱回収を実現するとともに、高温空気燃焼機能を搭載し、低NOxを実現しました。今回の展示は20kW のチューブ内燃焼専用仕様のものです。
Concept
- 高温空気燃焼(フレームレス燃焼)により、超低NOx化を実現
- 新型回転機構とセラミックハニカムを利用した超高効率な熱回収を実現
- 1200°Cまでの、高温仕様をラインナップ
新型アルミ溶解保持炉
現在現在開発中の超小型・省エネタイプの新型アルミ溶解保持炉をパネルにて展示しました。新素材断熱、ユニット化による築炉レス仕様など、今までの常識を覆す全く新しい発想で開発された溶解保持炉です。
Concept
- 溶解の時短と小型化を同時に実現
- 溶湯循環機能を搭載
- 新素材断熱による超省エネと軽量化
- ユニット化による築炉レス仕様
- 省エネバーナ搭載による燃料費削減
- 高温空気燃焼による低NOx化
新製品に対する反応、お客様の質問や興味を抱くポイントなど、非常に身になる展示会となりました。
エコムではお客様の声を拾い上げ、熱設備の省エネ&コストダウンにお役に立てるように開発・提供していきます。