加熱テスト目的

製造工程において、ダイスを事前に予熱する工程は不可欠です。しかし従来の方法では、処理室内をヒータで加熱し、その熱でダイスを温めるため、昇温に約3時間を要していました。

この長時間加熱による作業効率の低下を改善するため、より短時間で昇温可能な予熱方法の検討を目的に、加熱テストを実施しました。

試験内容

試験では、代表的な500kgのダイスを対象に、高風速熱風装置を用いた昇温テストを行いました。

炉内は500℃に設定し、熱風が上から下へ流れる「ダウンフロー方式」を採用。さらにノズルアタッチメントや排気ユニットを組み合わせることで、熱風を効率よくダイスに当てる条件を検討しました。

加熱ポイント、ダイスの向き、ノズルの形状などを変化させ、最適な条件をトライ&エラーで追求しました。

加熱テスト結果

従来方式では約3時間を要していた昇温時間が、熱風加熱では約1時間に短縮。

大物ワークである500kgのダイスでも、処理時間を従来の1/3まで短縮できることを確認しました。

試験イメージ

期待される効果

  1. 時短 大幅な時間短縮による作業効率の向上
  2. 省エネ 加熱にかかるエネルギー使用量の削減
  3. 大量生産 生産性アップによるコストダウン

エコムの「ヒートトライアル」では、実際のワークを用いた検証を通じて、最適な加熱条件を導き出します。

今回のような大物ワークでも、熱風加熱を活用することで省エネと時短を両立し、現場の課題解決につなげることが可能です。

「もっと早く・もっと効率的に」を実現する加熱技術──ぜひエコムのヒートトライアルでお試しください。