加熱テスト目的
開発中のセラミックス製セッターにおいて、実運用を想定した昇温工程(~1000℃)の途中で亀裂が発生する課題がありました。 本ヒートトライアルでは、実際の昇温プロセスを忠実に再現しながら温度挙動を可視化し、亀裂が発生するタイミングと要因を明確にすることを目的としています。 量産・実運用を見据えた品質安定化に向け、原因の切り分けを行う検証試験です。

試験内容
試験には台車式電気炉を使用し、実運用条件に合わせて
- 昇温:1時間
- 昇温:2時間
のプログラムを設定しました。 セラミックスセッターの厚みおよび処理粉末の充填量を変えた複数条件を設定し、対照実験として検証を実施。 各条件ごとに温度センサーを設置することで、昇温過程の温度分布や、亀裂発生のタイミングを詳細に把握できるようにしました。
加熱テスト結果
試験の結果、
- セッターの厚みが薄い
- 処理粉末の充填量が多い

という条件下で亀裂が発生することを確認しました。 厚みが薄い場合は構造的な強度が低く、さらに充填量が多い条件では、中心部と外周部で温度差が生じやすくなります。その結果、熱ひずみが大きくなり、亀裂につながった可能性が高いと判断しました。
期待される効果
- 品質管理強化 亀裂発生要因の明確化による品質向上
- 生産効率向上 製品設計・運用条件の見直しによる歩留まり改善
- 時短効果 不具合の未然防止による開発リードタイム短縮
エコムのヒートトライアルは、設備導入を前提としない純粋な検証試験にも対応しています。 「なぜ不具合が起きるのか」「どの条件がリスクなのか」を、実機・実条件で可視化し、次の開発判断につなげる――それがエコムの強みです。 加熱に関するお悩みや検証テーマがあれば、ぜひ一度ご相談ください。技術で、課題解決をお手伝いします。