銅板加熱試験目的

鋼板が何秒で120℃に到達するか測定する。
中赤ヒータ 100V 900W を3〜4本使用し、ワークである銅板の昇温を確認。
ヒータの電源が入ってからのヒータ−ワーク距離は 50mm とする。

銅板加熱試験方法

ヒータに通電させ、定常温度になった段階で銅板のテストワークを設置する。
鋼板の上部に温度センサーを取付け、昇温データを収集する。
ヒータ−ワーク(鋼板)間距離は30mm、15mm の 2 パターンとする。

試験結果・考察

ワーク(鋼板)の塗装部が常温から 120℃ に到達する時間は、約 1 分。
ヒータガラス表面付近雰囲気温度の最高温度は 270℃ 、
フィラメント温度は約 1,000 ℃(カタログ値)。

ヒータ−ワーク間距離は近接させた方が昇温が早い。
搬送部へ取付ける場合は試行錯誤の結果 20mm が一番効率が良い。
フィラメント部の昇温・降温は約 10 秒程度。
両端は 1 本ずつ、中央部分に 2 本の取付が効率的となった。

近赤ヒータ 距離30mm

常温→120℃ 60℃ ⇒ 120℃
センサーA 1分40秒 1分10秒
センサーB
センサーC 1分43秒 1分05秒

中赤ヒータ 距離30mm

常温→120℃ 60℃ ⇒ 120℃
センサーA 1分45秒 1分15秒
センサーB 2分20秒 1分35秒
センサーC 1分30秒 1分00秒

中赤ヒータ 距離15mm

常温→120℃ 60℃ ⇒ 120℃
センサーA 1分05秒 50秒
センサーB 1分35秒 1分05秒
センサーC 1分00秒 35秒

中赤ヒータ 距離15mm 中間位置にヒータ2本

常温→120℃ 60℃ ⇒ 120℃
センサーA 1分10秒 55秒
センサーB 1分10秒 50秒
センサーC 1分00秒 40秒